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マーケットコラム(2019年6月5日号)

5日の日経平均株価は、前日比367.56円高の20,776.10円となり6日ぶりに反発。パウエルFRB議長が利下げを容認するような発言をしたことをきっかけに、米国株が大きく上昇したことを受けて、安川電機(6506)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)など景気敏感株がけん引し大幅上昇となった。業種別騰落率はガラス土石製品が+3.22%となり上昇率首位。次いで精密機器が+3.21%、金属製品が+3.11%になった。下落した業種はなく全面高となった。日経ジャスダック平均は+0.82%となり続伸。マザーズ指数は+2.43%となり6日ぶりに反発した。

日経平均株価は大きく上昇したものの、FRBの利下げ期待が株高の背景にあるため、為替市場では対ドルなど中心に小幅に円高が進行した。FF金利先物市場で織り込む利下げ確率は、6月の会合で18.2%、7月で64.0%、9月で92.5%となっている。今年の利下げ回数は3回が35.4%、2回が32.1%、1回が12.5%の確率で織り込まれており、早ければ今月18~19日のFOMCで利下げの議論がFRB内で本格的に始まり、7月30~31日のFOMCで1回目の利下げが実施される展開も見込まれる。

ドル/円市場では5月31日に1.29円の円高ドル安が進行し、2018年以降で最大の下落幅となった。フラッシュクラッシュとなった今年1月3日の瞬間的急落時を除くと、2018年以降で下落幅が1円を超えたのは18年1月10日、1月24日、7月20日、12月20日の4日しかなく、いずれにおいても、その後一段と円高ドル安が進行した。今晩は米国で5月のADP雇用統計、ISM非製造業景況指数の発表が予定されている。市場の注目度の高い雇用と、非製造業の景況感が弱含むようだと、FRBの利下げ観測が一段と上昇し、107円台前半に向けて円高ドル安が進行する展開も想定される。その場合、円高に伴う業績悪化懸念が浮上し、日本株の上値は重くなることが見込まれ注意したい。