いつもあなたのそばで 頼れる金融機関です

マーケットコラム(2020年2月5日号)

5日の日経平均株価は、前日比234.97円高の23,319.56円となり続伸。中国武漢で発生した新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大は続いているものの、米国株や中国株が上昇したことが好感された。業種別騰落率は、水産・農林業が+2.76%となり上昇率首位。次いで、保険業が+1.88%、鉱業が+1.83%になった。一方、下落した業種はその他金融業のみとなり-0.04%となった。日経ジャスダック平均は+0.59%、マザーズ指数は+0.96%となり、揃って続伸した。

米国株式市場の戻りの勢いが強くなっているが、昨日のS&P500の予想PERは18.9倍に上昇しており、19年の年間平均17.6倍、18年の17.2倍、17年の18.7倍、16年の17.7倍を上回る水準に達している。また、1月末の予想PERは18.5倍であり、1月末としては過去14年で最も高い。今後の企業業績拡大期待を背景に株価は上昇しているものと思われるが、新型肺炎の影響で中国経済が停滞する可能性は高く、業績予想が今後引き下げられることが警戒され、S&P500は割高感が高まりつつある。

先週のFOMCでパウエル議長は、10月から開始した短期国債の買い入れ施策を、4月以降に減額し、6月には終了するとの考えを示した。短期国債の買い入れ施策により、10月のFRBのマネタリーベースは前月比501.4億ドル、11月は同627.7億ドル、12月は同1,109.1億ドル増加している。QE3と同等かそれ以上のペースとなる資金供給を行ったことで、リスクテイクが促され、米国株は10月から一本調子の上昇局面となっている。米国株高を支えてきた企業業績、FRBの緩和姿勢に変化の兆しが見られており、上昇局面は近々一服することが見込まれる。