いつもあなたのそばで 頼れる金融機関です

マーケットコラム(2020年6月22日号)

22日の日経平均株価は、前日比41.52円安の22,437.27円となり反落。新型コロナの感染第2波への警戒感から、先週末のNYダウが下落したことが嫌気された。一方、19日に県境をまたぐ移動が解禁され、週末に観光地などでの人出が増えたとの報道があり、航空チケット予約サイトのアドベンチャー(6030)が+14.64%、エアトリ(6191)が+7.04%となるなど旅行関連の上昇が目立った。業種別騰落率は、陸運業が-1.89%となり下落率首位。次いで、空運業-1.65%、その他製品が-1.03%になった。一方、上昇した業種は医薬品が+1.05%となり上昇率首位。次いで繊維製品が+0.74%、情報・通信業が+0.41%となった。日経ジャスダック平均は+0.37%、マザーズ指数は+1.28%となり揃って5日続伸した。

新型コロナの感染第2波への警戒感から、先週末のNYダウ、S&P500は下落したが、ナスダック総合は6日続伸となり、ハイテク株優位の展開が続いている。東京エレクトロン(8035)はメモリ投資の回復がけん引し、今期の売上が過去最高を更新する見通しだと先週18日に発表し、株価は最高値に接近しつつある。DRAM向け半導体製造装置が前年同期比42.0%増収、NANDなど不揮発性メモリ向けは46.8%増収と大幅増収を見込んでいる。メモリ世界大手のサムスンが、メモリの新規投資を行うと報じられており、その流れに沿った業績予想になっている。東京エレクトロンは3D NANDの生産工程で多用されるエッチング装置の主要メーカーであり、メモリ投資回復の恩恵を受けることが期待される。

ただ、昨年度好調だったロジック/ファウンドリ向け装置は前年同期比4.4%減収となり、設備投資の拡大が一服する見込みになっている。20年度上期のロジック/ファウンドリ向け装置は、19年度下期に比べて16.6%減収が見込まれており、新型コロナによるスマホ、自動車などの最終製品の需要減や米中貿易摩擦に伴うTSMCなどの投資減速が反映されているものと思われる。検査装置のアドバンテスト(6857)は、スマホや高性能コンピューター向けプロセッサーなど非メモリ向けテスタの利益率が高く、メモリ投資回復の恩恵は、東京エレクトロンほど受けないものと思われる。また、SCREEN HD(7735)は主要顧客であるTSMCの投資減の影響が警戒される。ディスコ(6146)は、切断装置、研削装置の新規引き合いに勢いがかけるとのガイダンスがあり、20年度は半導体産業全体が活発化するような展開にはならず、半導体関連でも、明暗が分かれる業績動向になる可能性があり注意したい。