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マーケットコラム(2020年12月22日号)

22日の日経平均株価は、前日比278.03円安の26,436.39円となり3日続落。新型コロナの変異種に対する警戒感が高まり、引けにかけて下げ幅を広げる展開になった。業種別騰落率は、鉱業が-4.53%となり下落率首位。次いで、海運業が-4.00%、鉄鋼が-2.78%になった。上昇した業種はなく全面安となった。日経ジャスダック平均は-1.47%となり3日続落。マザーズ指数は-4.05%となり続落し、今年9月以来の安値となった。

英国中心に欧州で感染力の強い新型コロナの変異種が広まっていることへの警戒感から、昨晩のNYダウは一時400ドルを超える下落となる場面があり、今日の日経平均株価も軟調な展開となった。ただ、現時点では、変異種について毒性が高い、ワクチンが効きにくいとの報道はなく、米国の株高機運に水を差すような展開にはならないものと思われる。世界保健機関(WHO)では変異種について、感染力や重症化の確率、ワクチンの効果などを調べているとしており、ネガティブな情報が出てこなければ、株価の下落は一時的なものにとどまることが見込まれる。新型コロナワクチンの普及による景気回復と金融緩和の長期化への期待感から、米国S&P500は21年に向けて上昇基調を維持するものと思われる。

ワクチンの普及による景気回復により、FRBの金融引き締め観測が高まり、長期金利が上昇し株価は調整局面を迎えるとの見方もあるが、コロナ禍に対応するため企業はデジタルシフトや人員削減などの構造改革を進めており、雇用が回復するには時間がかかることが想定される。そうなると、景気回復や物価上昇と金融緩和が両立し、実質金利が一段と低下し企業業績も良くなることで、PER、EPSともに上昇し、PER×EPSで示される株価はバブル的な上昇を見せる展開も想定される。S&P500の21年予想EPSは169.8が見込まれており、ITバブル時の2000年3月末の予想PER25.8倍を当てはめると、来年のS&P500は4,380程度(21日時点終値3,694.92)まで上昇していく展開が見込まれる。日経平均株価もS&P500程度の上昇となれば、21年に31,000円程度まで上昇する展開が期待される。個別物色では上昇基調にある銘柄が一段と上値を広げていく展開になると思われ、5Gスマートフォンの販売拡大やデータセンター投資拡大の恩恵を受ける半導体テスタのアドバンテスト(6857)に注目したい。