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マーケットコラム(2020年12月29日号)

29日の日経平均株価は、前日比714.12円高の27,568.15円となり、大幅に続伸し1990年8月15日以来の水準へ上昇した。追加経済対策が承認されたことで、昨晩の米国株が大きく値上がりしたことが好感された。業種別騰落率は、空運業が+4.46%となり上昇率首位。次いで、サービス業が+3.04%、陸運業が+2.63%になった。一方、下落した業種は鉱業が-1.42%となり下落率首位。次いで、ゴム製品が-0.10%となった。日経ジャスダック平均は+0.71%となり反発。マザーズ指数は+2.60%となり3日ぶりに反発した。

21年に向けての注目銘柄として、半導体テスタのアドバンテスト(6857)を挙げたい。SoC(CPUやGPU、メモリ、通信用半導体、パワー半導体など様々な機能を一つのチップにまとめた半導体)テスタ領域では、2011年のベリジー買収により営業リソースが増加したことや、買収により強化された開発リソースを活用して、顧客ニーズに先んじた製品開発を進めたことで、過去10年で顧客数が約2倍に拡大。顧客ベースの拡大とHPC(データセンター向け高性能半導体)、AI、スマホなどで進むテスト複雑化の波を捉えて18年、19年のSoC領域の世界シェアは50%を超える水準へ上昇。先端半導体分野のテスタでは競合に対して優位に立っており、テスト技術が最も試されるハイエンド市場で支配的なポジションを確保している。ディスプレイの制御を行うディスプレイドライバ向けテスタでは、高性能化対応製品を先駆して投入したことで、シェアを伸ばし需要をほぼ独占。アナログ、パワー半導体でも新ソリューションで顧客獲得、シェアアップを進めている。

スマホなど5Gの拡大やAIの普及、データセンターの処理能力向上が進展し、SoCの高性能化が21年も進展するものと思われ、高性能半導体向けテスタの需要増大が見込まれる。また、車載やイメージセンサ、ディスプレイドライバ向けテスタ市場の成長も期待される。車載向け半導体は品質への要求が高く、データセンター並みの高性能半導体が必要。イメージセンサもスマホ中心に技術革新が続き、複眼化や画素数の増加、4K、8K動画の普及などがテスタ需要をけん引。ディスプレイはスマホやTVの4K/8K化、VR、PC、車載などで需要増が続くものと思われ、様々な領域で21年もテスタ需要の拡大が続くものと思われる。