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マーケットコラム(2021年8月23日号)

23日の日経平均株価は、前日比480.99円高の27,494.24円となり3日ぶりに反発。先週末の米国株が上昇したことや先週末に年初来安値を更新していたことから、自律反発の動きが優勢になった。業種別騰落率は、海運業が+5.01%となり上昇率首位。次いで輸送用機器が+3.06%、電気機器が+2.67%になった。下落した業種は鉱業のみとなり、ほぼ全面高の展開になった。日経ジャスダック平均も+0.74%になり3日ぶりに反発、マザーズ指数は+2.87%となり続伸した。

8月18日に決算を発表した米GPU大手のNVIDIAについて紹介したい。2Q(5-7月)決算は前年同期比68%増収、非GAAP営業利益は103%増加。ゲームとデータセンター向けGPUが過去最高の売上を更新し、業績拡大をけん引。ゲーム向けはeスポーツなどPCゲームの市場の拡大継続が追い風となり、データセンター向けはアマゾンやグーグル、マイクロソフトなどのクラウド業者や金融、通信、スパコンなどの法人向けにGPUの需要が拡大している。自然言語理解やレコメンドシステム、自動運転、ロジスティクス、デジタル生物学、気候科学など、NVIDIAのGPUが現代で最も影響力のあるテクノロジーを生み出し深化させており、3Qも業績拡大が続く見込み。

NVIDIAの決算説明会の中で興味深かったのは、正確な物理法則を実装した仮想世界であるオムニバースへの取り組みだ。オムニバースでは現実の物理法則をシミュレートでき、消費者にとってはコンサートやテーマパーク、産業界ではロボットや工場、物流システム、空港、都市、自動車などのシミュレーションができる。仮想世界を使うと実際に作る前に、新しいアルゴリズム、新しいAI、最適化したアルゴリズムをシミュレートでき、仮想世界でロボットの訓練もできる。企業や業界は物理バージョンを展開する前もしくは操作しながら、物理バージョンをシミュレートするデジタルツールを利用できるようになる。VRやARを使って人々は仮想現実の世界に入ることができるようになり、仮想現実が経済の一部になるとしている。将来的に人の知能を増強する人工知能と、物理的世界を増強するメタバースを提供するプラットフォームを提供することを狙っており、壮大な取り組みへの期待感から今後も株価の上昇は続くものと思われる。