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マーケットコラム(2022年6月7日号)

7日の日経平均株価は、前日比28.06円高の27,943.95円となり3日続伸。ドル円相場が約20年ぶりに132円台に入ったことで、TDK(6762)やホンダ(7267)、トヨタ自動車(7203)など輸出関連株の上昇が目立ったが、香港、韓国、台湾などアジア株が軟調に推移したことから、日経平均株価は上げ幅を縮めて取引を終えた。業種別騰落率は鉱業が+2.99%となり上昇率首位。次いで、輸送用機器が+1.55%、石油石炭製品が+1.51%となった。一方、下落した業種は空運業が-1.03%となり下落率首位。次いで、不動産業が-0.78%、陸運業が-0.69%となった。マザーズ指数は-2.18%となり3日ぶりに反落した。

円安進行に伴い日経平均株価は堅調な推移になったが、米国の10年債利回りが3%に再度乗せてきたことで、旧マザーズ銘柄など高PER銘柄に下落する銘柄が目立った。FRBの金融引き締めに伴い、米国の金利は高止まりの状況が続くものと思われ、高PER銘柄は割高感から物色されにくい状況が続くことが見込まれる。業績好調ながらPERやPBR、配当利回りなどの面で割安感のある銘柄に投資妙味があると思われ、ウシオ電機(6925)やA&DホロンHD(7745)に注目したい。

ウシオ電機(6925)は、新型コロナの感染が落ち着いてきたことで、映画上映用シネマプロジェクターの需要が回復していることや半導体露光装置向け光源、高性能半導体パッケージ基板向け露光装置などの需要増により、今期は前年同期比14.2%増収、30.1%営業増益の計画。最先端半導体の製造工程で使われるマスク検査装置向けEUV光源は、本格採用が後ずれすることから今期は調整を想定も、半導体の微細化進展に伴い高性能な検査装置の需要拡大が見込まれ、来期から成長局面入りすることが期待される。業績は堅調ながら、PBRは1倍割れになっており、株価には戻り余地があると思われる。A&DホロンHD(7745)は、製造業の生産設備などで使われる計量機器の需要がコロナ禍による落ち込みから回復し、22年3月期は過去最高益を更新。23年3月期も二次電池やEV関連投資の拡大に伴い計量機器の回復が継続。加えて、EV開発向けリアルタイムシミュレータなど自動車計測事業や、半導体マスク向け寸法測定装置で次世代機を投入する半導体事業も拡大し、前年同期比4.0%増収、9.2%営業増益を計画。今期も増収増益見込みだがPERは6.8倍と割高感は乏しく、株価は戻りを試す展開になることが期待される。