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マーケットコラム(2022年7月11日号)

11日の日経平均株価は、前日比295.11円高の26,812.30円となり3日続伸。中国上海で新型コロナのオミクロン株の派生型の「BA.5」が確認されたことで、アジア株は軟調だったが、10日に行われた参院選で自民党が大勝したことを好感し日経平均株価は買いが優勢になった。業種別騰落率は医薬品が+2.46%となり上昇率首位。次いで、精密機器が+2.37%、陸運業が+2.28%となった。一方、下落した業種は繊維製品が-1.32%となり下落率首位。次いで、海運業が-0.61%となった。マザーズ指数は-0.43%となり反落した。

参院選での自民党勝利を好感し、日経平均株価は27,000円台を一時回復し、値上がり銘柄も多かったが、8日に1Q(3-5月)決算を発表した安川電機(6506)は-5.61%と反落する展開になった。安川電機の1Q決算は前年同期比1.1%増収、7.8%営業増益であったが、中国上海のロックダウンの影響でサーボモータ、インバータの販売が苦戦し、市場予想を下回って着地。中国での売上が前年同期比31.6%減となったことが影響した。ロボットがけん引し1Qの受注は前年同期比21%増となり需要は好調だが、株価は上海ロックダウンの影響を織り込み切れていない反応となった。7月後半から始まる4-6月期企業の決算発表でも、中国上海のロックダウンの影響で業績に悪影響を受ける企業が多く出てくるものと思われ、株価はネガティブな反応になることが警戒される。

また、一時2.8%割れまで下落した米国の10年債利回りが、足元でじわじわと上昇して3%台に乗せてきており、今日の日本株市場でグロース銘柄の代表格のエムスリー(2413)が-1.98%になった他、MonotaRO(3064)が-4.05%、レーザーテック(6920)が-3.40%、SHIFT(3697)が-9.73%、Sansan(4443)が-5.70%となるなど、戻り歩調だったグロース株で反落する銘柄が目立った。このまま米国の10年債利回りが上昇していくようだと、グロース銘柄の上値は重くなることが見込まれる。一時27,000円を回復した日経平均株価だが、一段高になるには材料不足だと思われ、しばらく値固めの展開が続くことが見込まれる。