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マーケットコラム(2024年4月30日号)

 30日の日経平均株価は、前日比470.90円高の38,405.66円となり続伸。連休中の米国株がハイテク株中心に上昇したことや、イスラエルとハマスの停戦交渉に進展が見られたことなどから、日経平均株価は一時600円超えて上昇した。ただ、FOMCなどの重要イベントを控えることや、決算内容が嫌気されたアドバンテスト(6857)、日東電工(6988)などが下げ幅を広げたことでやや上値が抑えられた。決算発表を受けて三菱電機(6503)が前日比+15.87%、コマツ(6301)が+11.51%、日立製作所(6501)が+8.49%と大幅高となった他、アクティビストとして知られるエリオット・マネジメントによる取得が明らかになった住友商事(8053)が+6.29%となり、三菱商事(8058)、伊藤忠(8001)など商社株の上昇も目立った。引け間際には三菱UFJFG(8306)、三井住友FG(8316)など銀行株に買いが集まった。業種別騰落率では海運業が+5.93%となり上昇率首位。次いで、ゴム製品が+3.67%、医薬品が+3.58%となった。一方、下落した業種は空運業が-1.73%となり下落率首位。次いでパルプ・紙が-0.71%となった。東証グロース市場250指数は+0.43%となった。

 イスラエルがハマスに対して、人質解放で譲歩した停戦案を提示した模様で、人質の解放が実現すれば、イスラエルは長期の停戦に向けた協議を進める見通し。イスラエルとハマスの間で停戦交渉が進展するようなら、リスク回避姿勢が後退し、5月はリスクオンが優勢となる展開も期待される。その場合、好業績銘柄へまず物色が向かうことが見込まれ、日立製作所(6501)、NEC(6701)、富士電機(6504)に注目したい。

 ここまでの決算では、生成AIの普及拡大に伴い半導体やデータセンター、IT投資に関わる企業の業績好調が目立っている。日立製作所(6501)はデータセンター向け変圧器や電力インフラの増強に対する需要が強く、ITサービスでも生成AIやDX、クラウドなどが好調に推移している。今期は半導体市況の回復に伴い日立ハイテクが持ち直し、データ管理インフラなどデータセンターや生成AI絡みで、ストレージの需要も拡大し、2桁増益を計画している。NEC(6701)も生成AIやビッグデータ、クラウドの活用のため、既存システムを刷新する動きが一般企業や官公庁で強まっている。防衛関連の受注拡大も追い風となり、24年度も利益成長が続く見込み。富士電機(6504)は半導体工場やデータセンター向け変電機器、無停電電源装置、電力設備の更新投資、蓄電池システムなど再エネ活用の商談が盛り上がっている。ハイブリッド自動車向けのパワー半導体の需要も好調で、24年度は前年に続き最高益を更新する見込みになっており、株価の上昇トレンド継続が期待される。