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マーケットコラム(2024年5月7日号)

 7日の日経平均株価は、前日比599.03円高の38,835.10円となり3日ぶりに反発。米雇用統計やISM非製造業景況指数などの経済指標がやや弱い内容となったことを受けて、米国の利下げ期待が再燃し、連休中の米国株がハイテク株中心に上昇したことが好感された。4月の月次売上の内容が好感されたファーストリテイリング(9983)や米ハイテク株の上昇を受けて東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)など半導体関連株の上昇が目立った。業種別騰落率では証券商品先物が+3.46%となり上昇率首位。次いで、機械が+2.30%、その他製品が+1.95%となった。一方、下落した業種は医薬品が-1.10%となり下落率首位。次いで倉庫運輸関連が-1.09%、ゴム製品が-0.95%となった。東証グロース市場250指数は+2.08%となり3日ぶりに反発した。

 米国の利下げ観測が再燃しハイテク株中心に米国株は反発しており、ナスダック総合指数は4月の下落分をほぼ取り戻す展開になっている。ただ、先週発表された4月の米ISM非製造業景況指数は49.4となり、拡大縮小の境となる50を下回り、22年12月以来となる景気縮小圏に転落。新規受注指数も22年12月以来の水準に落ち込んだが、インフレ動向を示す仕入れ価格指数は59.2と3ヵ月ぶりの水準に上昇しており、米経済の主要部分を占めるサービス業の減速とインフレの高まりという、スタグフレーションを示唆する結果になっている。4月のISM製造業景況指数も49.2と50割れとなったが、仕入れ価格指数は60.9と22年6月以来の高水準となり、インフレ圧力の高まりと製造業の減速が示唆された。4月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が17.5万人増と、23年10月以来の低い伸びになり、賃金伸びも鈍化しており、好調だった米国経済に陰りが出ている。
 
 利下げ期待から米国株は戻りを試す展開となっているが、スタグフレーションへの警戒感から積極的に上値を追う展開にはならず、マイクロソフトやアマゾン、アルファベット、マイクロンテクノロジー、クアルコムなど生成AIの拡大に伴い、個別で好業績を発表した一部の銘柄に物色が集中することが見込まれる。また、出遅れ感の強いアップルも、AIに対する前向きな取り組みが発表されれば、iPhoneの買い替え需要への期待感から再評価される展開も想定され、今後の動向が注目される。