いつもあなたのそばで 頼れる金融機関です

マーケットコラム(2024年5月13日号)

 13日の日経平均株価は、前日比49.65円安の38,179.46円となり反落。先週末の米国株はNYダウが8日続伸したものの、日銀が国債買い入れを減額したことを受けて日銀の利上げ前倒し観測が高まり、日経平均株価は上値の重い展開となった。決算発表を受けた個別物色が旺盛で、オリンパス(7733)やミネベアミツミ(6479)などが大幅高、一方、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)などは大きく下落した。業種別騰落率では不動産業が-3.26%となり下落率首位。次いで、建設業が-2.25%、水産・農林業が-1.37%となった。上昇した業種は繊維製品が+2.73%となり上昇率首位。次いでその他製品が+2.45%、精密機器が+2.38%となった。東証グロース市場250指数は+0.06%となり4日ぶりに反発した。

 米国株はFOMCや雇用統計を経て利下げ観測が再燃したことで、NYダウが8日続伸するなど、4月の下落分をほぼ埋め戻す展開となっている。ただ、今週は15日に4月米消費者物価指数の発表が予定されており、インフレの動向次第で、上昇分を一気に吐き出す展開も想定され注意したい。ブルームバーグ集計によるエコノミスト予想では、食品・エネルギーを除くコア指数が前月比0.3%増と、3月の0.4%増から鈍化することが見込まれており、市場予想通りなら米国株の支援材料になろうが、市場予想に反しインフレ高止まりが示されるようなら、米国株は反落の展開になることが想定される。また、14日には4月の米生産者物価指数が発表される。こちらも食品・エネルギーを除いて前年同月比2.3%増と、3月の2.4%増から物価の伸びが鈍化する見込みとなっており、消費者物価指数の前哨戦として注目が集まるものと思われる。先週まで戻りを試した米国株が今週も堅調な動きとなるか、物価動向に注目したい。

 米国株とは異なり日本株は戻りが鈍い展開となっている。企業決算にポジティブサプライズが少ないことや、急速な円安進行を背景とした物価高による個人消費の減少、コストアップによる企業の採算悪化、日銀の利上げ前倒し観測などが逆風となり、日本株の魅力が低下している感がある。インフレ動向次第で今週米国株が反落するようなら、日本株は米国株以上に下落する展開が想定され、イベント通過まで慎重姿勢で臨むのが良いものと思われる。