2021年3月1日~3月14日
日付 | 国内 | 海外 |
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3/1(月) |
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13(土) |
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14(日) |
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重要スケジュールからみた当面の見通し
3月1日(月)~3月7日(日)の予定では、中国の財新製造業PMI、米国のISM製造業・非製造業景況指数、雇用統計の結果が注目される。
中国の1月財新製造業PMIは51.5となり12月の53.0から減速。生産と受注の拡大ペースが鈍化し、1月の製造業の景況感は直近7ヵ月間で最も低い水準に落ち込んだ。新型コロナの世界的感染拡大により輸出などの受注減が影響し、生産の拡大ペースは昨年の4月以来の低水準になった。新規受注は7ヵ月ぶりの低さになり、新規輸出受注は減少に転じた。受注残の積み上がりは過去8ヵ月間で最も緩やかになった。リストラの実施や退職者の補填をしなかったことで、雇用がわずかに減少。企業は雇用を増やすことには慎重姿勢になっている。在庫不足と出荷遅延、原材料高によりコストアップ圧力が一段と高まり、ベンダーの業況は昨年3月以来最も急速に悪化。販売価格は2018年半ば以降で最も勢い良く上昇した。中国の製造業は来年に向けて業況の改善を見込むものの、先行きの期待感は8ヵ月ぶりの水準へ悪化。新型コロナの感染拡大の可能性が中国国内や海外で払しょくできず、ビジネス環境とサプライチェーンに混乱が出ることを警戒している。原材料価格が上昇し新型コロナの脅威が続くなか、中国製造業の改善が継続するか注目される。
米国の1月ISM製造業景気指数は58.7となり、12月の60.5から低下。生産指数は60.7、新規受注指数は61.1となり前月比低下したが、60を上回る高水準を維持。入荷遅延指数は68.2となり9ヵ月ぶりの水準へ上昇。受注残指数も2018年6月以来の水準に上昇しており、サプライチェーンの乱れが継続。輸送・配送コスト上昇の加速もあり仕入れ価格指数は2011年4月以来の高水準となっており、インフレ圧力が上昇している。1月のISM非製造業景況指数は58.7となり、12月の57.7から上昇。ニューヨークなど一部の都市で飲食などの活動に関する制限が緩和されつつあり、不動産・賃貸リース、建設、卸売りなどの景況感が改善した。新規受注指数は12月の58.6に対して、61.8へ上昇し、昨年7月以来の高水準となった。受注増に伴い雇用指数は12月の48.7から1月は55.2へ上昇した。
米国の1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比4.9万人増となり、2ヵ月ぶりに前月比上昇。ただ、民間の雇用増は6,000人にとどまり、小売や運輸・倉庫、娯楽・ホスピタリティなどでの雇用削減が影響した。失業率は6.3%となり、12月の6.7%から低下。2020年通年で雇用者数は930万人減少。27週間以上にわたって職探しをしている長期失業者は400万人を若干上回る水準となり、失業者のほぼ40%に達している。新型コロナの感染拡大の影響で雇用回復の勢いが鈍っているが、ワクチンの普及やマスク着用などにより感染拡大のペースが落ち着いてくれば、雇用市場も改善してくることが期待される。