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6. マイナス金利政策とその影響

1.マイナス金利政策とは

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マイナス金利政策では、どんなことが期待されているのでしょう?

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2.過去の事例から学ぶマイナス金利による影響

マイナス金利政策の導入は日本が初めてではありません。過去にはデンマークやスイスでもマイナス金利が導入された事例があります。

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では、マイナス金利を導入した国(地域)ではどんなことが起きたでしょう?

①MMFのような金融商品が運用難となり、多数運用停止となりました。
②法人預金や富裕層の大口預金に対して、マイナス金利のコストを預金から徴収するケースが発生しました。
③マイナス金利の負担に耐えられない小規模銀行では、小口の個人預金についてもマイナス金利の導入(利子の徴収)をおこなったケースが報告されています。

3.今後の影響について

マイナス金利の導入により、さまざまな影響が考えられます。

●金利の引き下げにより、過度の円高ドル安が抑制される
●預金金利の低下から、株式やリートの配当利回りが相対的に高まる
●借入金利の低下により、個人の高額消費市場が活性化
●借入金利の低下により、企業の国内設備投資が活性化

など、好影響が期待される反面、以下のような可能性も考えられます。

●貸出金利の低下により、民間銀行の収益が悪化する可能性
●公社債を運用対象とした金融商品の運用難や運用停止の可能性
●「年金」や「保険」が運用難となり、利回りの低下や保険料値上げの可能性
●地方銀行や信用金庫等で業界再編の可能性